ごあいさつ
様々な不調で病院を受診しても、明らかな検査異常がなければ、「ストレスから」と言われることも多いですが、実態は、「ストレス」と表現される葛藤や緊張等と、それに伴うエネルギー消耗による過敏さなどのバランス失調によるものと考えられます。
様々な疾患の多くは、「炎症」がベースにあることが分かってきており、特に、予防医学的には炎症予防が常識となりつつあります。炎症の原因は、物理的には食事・電磁波等ですが、心因的「葛藤(→感情的エネルギー)」も炎症を誘発します。物理的にコントロールしても安定化しにくいのは、無意識的葛藤を自覚しにくいからでしょう。
不調や症状は、「悪いもの」でも「戦うべきもの」でもなく、本来のくつろいだ自分に戻るための手がかりです。
葛藤や緊張は、自分で自分に意識的・無意識的にかけているプレッシャーによるもの。(他者からプレッシャーを「かけられる」と考えやすいですが、他者の意見を判断・採用しているのはご自身です。) 症状・緊張緩和には、ご自身の中の制限やルールに気づき、緩めていくことが欠かせません。
また、エネルギー補充には睡眠・バランスの取れた栄養・心地よさやゆとりが必要です。
不調や症状を手掛かりに、自己対話を始め、本来のくつろぎ(自己信頼・自己一致感)を取り戻して頂きたいと思います。
西洋医学では、身体と精神は切り離されて扱われがちですが、漢方を含め、東洋医学(伝統医学)では、何千年も昔から「心身一如」の考えのもと、心身相関が常に考慮されてきました。
西洋医学、東洋医学、相補・代替療法、更には精神世界の叡智を取り入れ、その人らしい生き方・あり方を取り戻して頂くためのサポートを目指します。
診療対象
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不調、不調パターンへの対処についてのご相談。
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心療内科・精神科的問題。(眠りにくい、疲れやすい、食欲不振、過食、内科などの一般身体科を受診しても解決できない身体症状、ストレスで悪化する様々な症状、イライラ、抑うつ、不安、パニック、自分を傷つけてしまう、妄想(事実でないことを確信し、疑わない)、幻覚(実際にないものが見えたり聞こえたりする)等)
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向精神薬の減薬・卒業を検討したい方(病状・病態によっては困難な場合もあります。)。
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従来の西洋医学的治療で改善を得られないあらゆる不調。(当院では漢方診療その他の併用等で治療の可能性を広げます。)
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漢方診療に興味のある方(対象は限られませんが、詳細は漢方診療のページを参照ください。具体的には、自律神経失調状態、神経症状、月経困難症や更年期障害など婦人科疾患、アレルギー性疾患(免疫異常)、冷え症、虚弱体質・慢性疲労状態などには、漢方薬が特に有効と考えられます。)