当院の診療方針
不調・症状をサインと捉え、それらを手掛かりに、無意識的・自己不一致な思考癖や生活習慣を、より心地よく自己調和した在り方にシフトすることを提案しています。
まずは睡眠・食事・生活リズムを見直しましょう。
症状や病態によって、薬が治療的に役立つ割合は異なります。薬が治療的となる場合は、薬と上手に付き合っていきましょう。
漢方薬は心身のバランスを整えることが得意なので、必要に応じて提案します。漢方薬を使用することで、西洋薬の使用を必要最小限に。
症状の安定化や再発・再燃予防には、「生活習慣の見直し」「考え方の癖の見直し」「セルフケア」等に、御自身が主体的に取り組む意識が欠かせません。丁寧にご自身と向き合い、本来のペースを取り戻されることをお勧めします。
感情はエネルギー。無かったことにはできません。
自分が持っていると認めたくない感情が、認めてほしくて症状化していることも多いです。(理性的に「もう気にしていない」と思っていても、身体は噓をつきません。)
認めない、無自覚にも抵抗する限り、抑圧したエネルギーは増幅され、さらに身体消耗することとなり、症状悪化するケースは多いです。明らかなトラウマ記憶が確認できればトラウマ処理をご紹介。そうでなくても、本人の発言から漏れ出ていることは多く、不調からの卒業・自己受容を目指す当院では、症状悪化時にはその発言をフィードバック致します。 認めるつもりのない方は、抵抗感から、その指摘を加害的に感じられる様です。ですので、自分が信じる自分像以外を認めたくない方(自己受容とは逆向きで、他者に「分かってもらえない」という思いを投影されます。)の来院はご遠慮ください。
他者に求める限り、残念ながらどこまでいっても底なし沼。自分が認めて、赦し労り受容して、初めて自身との繋がりを回復するのです。
自己理解・自己受容のためには、「自分が自分を幸せにする」「他人や事象のせいにしない」と決めることがスタートライン。
厳しく聞こえるかもしれませんが、そうして初めて、潜在的な本音を受け取れるようになるのです。
そもそも「好きな食べ物」を他人に確認する人はいないのに、「自分がなぜ不快なのか」「自分は何が嬉しいか」等について他人に求めるのは不思議ではないですか?
当院では、私担当医はあくまでサポーター、ご本人が主治医と考えます。 ご自身の「心地よさ」「歓び」「幸福感」の答えは、ご本人の中にしかありません。
当院の目指すウェル・ビーイング
多くの方が、大なり小なり、これまでの教育や社会的な要請の影響を受けて、「相手の要求に答えないといけない」「迷惑をかけてはいけない」「我慢が良いこと」など無意識に思い込み、自分に過剰なプレッシャーや制限をかけ、緊張やストレスを感じています。
自身の反応パターンから、ご自身の中の、無理ある思い込みや制限に気づきましょう。不快感から気づくことが出来ますので、丁寧に向き合うことをお勧めします。
同じ状況でも、人それぞれ感じ方は違います。
意識的・無意識的に採用している価値観、「『いい』か『悪い』か」、「〇〇すべき」といった思考で判断することを卒業し、自分自身の「心地よさ」「安心感」を大切に、自身の感性を物事の選択基準にしていくことをお勧めします。
何があってもなくても、何をしてもしなくても「心地よい」自分でいられる在り方を目指しませんか?。
不調や症状を、くつろいだ自分に戻るためのサインとして。
他者や過去との比較をやめ、まずは現状を受け入れ、「マイペース」を自分に許していきましょう。
『ご自身の救世主はご自身』です。何を選んでもメリット・デメリットはあるでしょうが、常に選択権はご自身にあることを思い出し、自分の選択に意識的になりましょう。自身の要求を許可し、選択に移すことが出来るのはご自身だけです。他人任せ・他人の責任にすることは、自分の責任を放棄する(自分が自分を見捨てる)ことでもあり、「心地よさ」には至りません。
一人でも多くの方が、自分の人生の主導権を握り、その人ならではの心地よい人生を展開されることを祈っています。